女王蜂は、働き蜂よりも大きく、長い体を持っています。色は黒く、群れに1匹しかいません。寿命は約3年で、働き蜂や雄蜂と比べるとはるかに長いです。1日に1000個以上の卵を産むことができます。卵の状態では働き蜂と同じですが、特別な部屋でローヤルゼリーを与えられることにより女王蜂に育ちます。女王蜂は常に働き蜂に取り囲まれて世話をされています。

大きく、寿命も長い女王蜂

次の写真で黒く長いのが女王蜂です。働き蜂と体格が全然違うことが分かります。

1日に1000個以上の卵を産むことができます。ニホンミツバチの群れは多くて数万匹のミツバチがいるそうですが、その大部分を占める働き蜂の寿命は、時期によっても変わりますが数ヶ月程度しかありません。絶えず卵を生み続ける必要があるのです。ニホンミツバチの卵は、白くて細長い棒のような形をしています。

卵の時点では働き蜂と違いはない?

驚くことに、卵の状態では働き蜂と同じですが、特別な部屋でローヤルゼリーを与えられることにより女王蜂に育ちます。女王蜂を育てる場所は、王台を呼ばれ、大きさや形、作られる場所が働き蜂のものとは大きく異なります。ローヤルゼリーはビタミンやミネラルも豊富で、注目されていますね。

女王蜂を囲う「ローヤルコート」

女王蜂は常に働き蜂に取り囲まれて世話をされています。巣箱の中ではなく、開放的な空間に作られた珍しい巣で女王蜂を撮影しました。多くのミツバチが頭を女王蜂の方に向けて取り囲んでいることが分かります。首を絞められているような声で鳴いているのが女王蜂です。

女王蜂は司令官ではない?

女王蜂が司令官として、群れを管理しているというイメージが強いのですが、実は女王蜂は権力はなく、産卵をする役割だけのようです。例えば、卵を産むときも、働き蜂が作った巣房の穴の大きさで、メスの働き蜂を産卵するか、オスの雄蜂を産むのかを判断するそうです。ニホンミツバチの統率された動きを見ると、どういう仕組みで動いているのかとても不思議です。

女王蜂が司令官でなければ、働き蜂が司令官?

ニホンミツバチの群れが、女王蜂にリードされているのか、それとも働き蜂が群動かしているのかは、正直なところわかりません。ただ、働き蜂も、驚くような生態を持っているのは確かです。次は、働き蜂について、ご紹介します。

=> ニホンミツバチの生態5. 働き蜂

働き蜂はすべてメス

驚くことに、働き蜂はすべてメスです。しかし、女王蜂が群れにいる間は、働き蜂が産卵することはありません。働き蜂の寿命は、活発に活動する時期ではわずか30日程度、最も寿命が長い越冬時期でも140日程度です。

ニホンミツバチの仕事の分担は、生まれてからの日数で変わります。羽化した直後は、巣の掃除や育児などの仕事を行います。日数が経過するごとに巣作りやハチミツの製造などの仕事を行うようになり、最後には巣箱の外に出て花の蜜を集める仕事を行います。

花の蜜を集める仕事は、途中で外敵に襲われたり、大変な危険を伴います。巣箱の中よりも、命を落とす可能性が圧倒的に高いです。この危険な仕事を、年を取ってから余命が少ない働き蜂が行う仕組みになっているのです。

ミツバチダンスで花の場所を教える

ニホンミツバチは、個々の働き蜂が連携しながら、仕事を分担して群れを維持しています。その生態は非常に興味深く、どのように群れ全体で意思決定しているのか、不思議です。

働き蜂同士のコミュニケーションで興味深いのは、8の字ダンスです。ニホンミツバチはおおよそ2キロメートルほど離れた場所まで花の蜜を集めに行きますが、1匹で集められる量はわずかです。多くの働き蜂が花の場所の情報を共有して、共同で蜜を運ぶ必要があります。巣の上側を太陽の方角として、体を振りながら進む方向が、花のある場所を表し、体を振る時間が花までの距離を表すそうです。

働き蜂の様子を撮影した動画を収録しています。育児や、花の場所を仲間に教える8の字ダンスを行っています。

働き蜂が産卵するときは緊急事態

働き蜂は、女王蜂のいる間は産卵しませんが、女王蜂が事故や寿命などの原因で死んでしまうと、卵を産むようになります。働き蜂は交尾をすることができないため、このときの卵はすべて無精卵です。産まれてくるのはすべて雄蜂(おばち)です。羽化した雄蜂が他の群れの女王蜂と交尾することで、なんとか遺伝子を残そうとするようです。働き蜂の産卵が起こると、一つの巣房に複数の卵が産み落とされることがよくあります。巣の下のほうに、たくさんの卵が産みつけられています。

雄蜂の仕事は交尾だけ

「オスの仕事は群れを守ること」ではありません。雄蜂の仕事は、別の群れの女王と交尾することだけです。新女王が生まれる春にたくさん生まれてきます。オスですが、群れを外敵から守ることもありません。エサも働き蜂に食べさせてもらいます。

雄蜂は春にたくさん登場する

春は分蜂の季節です。ニホンミツバチの繁殖期と言えます。新しい女王蜂が誕生し、交尾相手の雄蜂(おばち)もたくさん誕生します。雄蜂が登場すると、分蜂が近いと言えます。

役割を終えるとすぐに死ぬ

交尾すると雄蜂はすぐに死んでしまいます。1匹の女王蜂は、複数の雄蜂と交尾しますが、女王蜂の数に比べて雄蜂の数は圧倒的に多いので、ほとんどの雄蜂は何もせずに一生を終えます。交尾できないままの雄蜂は、不要になると働き蜂から群れを追い出されてしまい、そのまま餓死したり、外敵に襲われて死んでしまいます。

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